クラウド型RPAを導入するメリットは、各業界で実感されています。基本的には、定型的事務作業が多い業界での業務効率化、低コスト化、作業の迅速化にメリットがあります。また、特別な専門知識がなくても誰でも簡単にロボットを作成することができるのも特徴です。ただ、それでも導入に抵抗を持っている個人事業主様・中小企業経営者様もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、どのような業界やどのような作業でRPAが活用されているのか、そしてクラウド型RPAを導入するメリットについてご紹介します。
クラウド型RPAは、審査・照会業務やシステムを横断して大量のデータを処理する業務の多い分野で活躍しています。例えば、金融業界、製造・流通業界、小売業、オフィス系の業務(人事・経理・総務)など様々な業界で幅広く活用されています。
特にECサイトを通じてインターネットに出品・販売を行う場合に多く使われています。複数のECサイトやモール型のサイトに同じ商品を出品する際に毎度同じ情報の入力が発生します。
このような定型的なデータの入力や更新は、RPAにふさわしい業務です。
物販業界でありがちな在庫連動の問題なども解消できるため、導入が進んでいる業界です。
世の中の動きを把握し、クライアントに適切なアドバイスと施策案を提示する必要のあるコンサルティング系の会社で欠かせないのが、情報収集です。近年そのほとんどがWebサービスから行われています。RPAはデータの入力や連携といった使い方以外にも、単純な情報収集のツールとしても効果を発揮します。毎日定時になると、必要なサイトを渡り歩き、必要な情報を収集し、メールで送信する。ということが可能になります。
業務の抜けやミスを補助する役割としても利用でき、業務の品質を維持することにもつながります。
SFAとはセールス・フォース・オートメーションの略であり、営業支援を行うシステムを指します。登録した顧客の見込み度合いを管理したり、今まで不透明だった営業状況を数値化することで、効率的・戦略的に営業を行えるようにするツールです。
しかし、顧客管理という点においては、すでに自社内にシステムを用意している会社も少なくありません。SFAを活用したいが、顧客情報の入れ直しが必要になったり、データ連携に追加コストがかかるというケースが少なくありません。
そこで、クラウド型RPAを利用してデータ連携を行い、安いコストで導入を実現しようという動きが増えているわけです。
現在市場に出回っているオンプレミス型のRPA製品に比べ、設備投資、環境構築、ライセンス費用の面において、圧倒的に低コストで導入できるのがメリットです。クラウド型RPAツールは自動化できる対象が限定的である分、導入コストを安く抑えることができます。初期投資額が大きいと、導入することに慎重になってしまいがちです。しかし、低価格なクラウド型RPAであれば、成功パターンを模索しながら活用の幅を広げていくことが可能です。
また、自動操作ロボットがクラウド上で実行されるため、デジタルロボットが実行中でもPCが専有されることはありません。ロボットの作成も比較的簡単にでき、気軽に利用できますので、今までRPA導入に踏み切ることができなかった個人事業主様や中小企業経営者様も安心して導入していただけます。